手搾りの蔵

木のバスケットで搾る一番搾りの果汁だけを、
菱山五十軒の農家とともに、今も昔のままに。

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Our Story

蔵のこと ― 手搾りの蔵物語

菱山中央醸造は、昭和初期に免許をいただいてから、山梨県甲州市勝沼町菱山の地でぶどう酒を醸し続けてきた小さな蔵です。

米の育たぬ山の村で、農家が自ら育てた葡萄を持ち寄り、皆で搾り、皆で瓶に詰める。商いのためではなく、一年の労をねぎらう晩酌のための一本。私どもは、この「農家のためのぶどう酒文化」をそのままに受け継いでまいりました。

菱山地区およそ五十軒の農家の原料を用い、醸すのは主に夫と息子、そして蔵の役員の方々。仕込みからひと月ほどは、日暮れてスタッフが帰ったあとも、夜十時過ぎまでぶどう酒の世話が続きます。

時代は昭和から平成、そして令和へ。それでも、変わらぬ手搾りの蔵は、もう日本にはほとんど残っておりません。

当蔵のぶどう酒は、昔ながらにラベルを貼らぬ瓶のままお届けするものがございます。飾らず、中身で味わっていただく——農家醸造の心意気です。

蔵の中での醸造作業の様子
皆で搾り、皆で瓶詰めする蔵仕事
木製バスケットに入った収穫した葡萄
昭和初期から使い続ける木の醸造器具

Terroir

菱山の風土

菱山は、甲府盆地の東、標高四〇〇〜七〇〇メートルの南西向きの傾斜地に広がる葡萄の村。中山間の扇状地は、水はけ・日当たり・風通しという葡萄づくりの三条件に恵まれています。

岩盤が近く礫の多い痩せた土地は、葡萄にとってはむしろ恵み。昼夜の寒暖差の中でゆっくりと完熟した葡萄は、甘味と酸味の整った濃い味わいに育ちます。

二十代から畑に立つ若い担い手が今も育つ、日本でも数少ない農業の村。その完熟葡萄だけが、当蔵のぶどう酒の原料です。

棚に実る甲州種の葡萄
山梨固有の白葡萄・甲州種
菱山地区の葡萄畑と山並み
南西向きの斜面に広がる葡萄畑

Craft

手搾りの造り

機械まかせにしない「バスケット方式」。一番搾りの果汁だけを、ゆっくり低温で発酵させます。

  1. 壱

    十月・仕込み

    十月中旬から下旬、農家が持ち寄った完熟葡萄を計量し、三日間で一気に仕込みます。木のバスケットで搾るのは、最上の一番搾りだけ。

  2. 弐

    秋冬・発酵と熟成

    三十〜四十日かけてゆっくりと低温発酵。秋から冬のあいだ、夫と息子が夜な夜な蔵に入り、ぶどう酒の面倒を見ながらひと冬熟成させます。

  3. 参

    三月・瓶詰め

    お彼岸の頃、家族と地域の人々の手で一本一本瓶に詰めます。栽培から瓶詰めまで、すべてが菱山の中で完結する、地続きのぶどう酒です。

完熟したマスカットベーリーAの房
丁寧に育てられた完熟葡萄だけを仕込みます

Our Wines

菱山のぶどう酒

ご注文は公式オンラインショップにて承っております。

※ 数量・年により在庫が異なります。最新の在庫と価格はオンラインショップをご覧ください。

Online Shop

蔵のぶどう酒を、ご自宅の食卓へ。

手搾りのぶどう酒は少量生産のため、季節により品切れとなることがございます。
どうぞお早めにお求めください。

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Visit

蔵へのご案内

蔵元
菱山中央醸造有限会社
所在地
〒409-1302 山梨県甲州市勝沼町菱山1425
アクセス
JR中央線「勝沼ぶどう郷駅」より車で約3分
中央自動車道「勝沼IC」より約7分
駐車場:普通車8台
見学・試飲
ご見学・ご試飲は事前にお電話にてお問い合わせください。
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菱山地区の風景